僕自身の英語への悔しさ

「子どもの英語教育をどうしようか」
という話を、妻と毎年していました。
サマーキャンプに連れていくのか。

塾に入れるのか。

2週間や1ヶ月の短期留学で帰ってきても、
英語が身につくかというと難しい…

もっと長期の留学はないかなと考えるようになったんです。

僕自身、学生時代は英語が好きでした。

自分で言うのも変な感じですけど、
勉強はできた方だったと思います。

試験を受ければ90何点とか、100点を取っていました。

でも海外に行ってみると聞けないんです。

話せないし、聞けない。

社会人になって、外資系のお客さんとミーティングする機会がありました。
テキストなら分かるのに、会話になると話せないんですよね。

それがすごく嫌でした。

だから娘には「聞ける」「話せる」、
英語に触れられる環境を用意したいと思ったんです。

でも、日本の教育でただ英語を習っているだけでは、
なかなかそうはならないんじゃないかと…

マレーシアという選択肢

最初はオーストラリアやカナダなど、
人気がありそうな留学先を見ていました。

ただ、費用やビザの問題もありました。

そんな中で、
YouTubeがマレーシアをおすすめしてくるようになったんです。

最初は「マレーシアってどこじゃい」くらいの感覚でした。

でも調べていくと、良さそうだなと思うようになり、
妻とYouTubeを見ながら行った気になっていました。

するとまたYouTubeが、
「悩んでいる人はまず何をするべきか」
という動画をおすすめしてきたんです。

「とりあえずマレーシア行きのチケットを買ってください」
と言っていました。

それを見て「それじゃん」と思い、
とりあえずチケットを買って、3月に視察へ行きました。


一択で見に行った学校

娘の通う学校は、マレーシアに行く前から絞っていました。

いろんな学校を調べたんですけど、ほぼ一択でしたね。

まずそこだけ見に行こうと決めて、
春休みに2週間ほどマレーシアへ行きました。
実際にマレーシアの雰囲気を肌で感じることができ、
そこで「いけそうだね」となり、3月中には留学を決めました。

娘は当時、小学3年生です。

本人はかなり前向きでしたけど、
まだ小さいので、どこまで分かっていたかは分かりません。

プールもあるし、暖かいし、楽しそうだなと。

旅行気分もあったと思います。

「そんなに長くいるの?」
「日本の学校やめるの?」
と後から分かっていく部分もありました。

会社員のまま、海外で働く

娘の留学がきっかけではあるんですけど、
僕の中にも「海外で仕事をしてみたい」という思いがずっとありました。

社会人成り立ての頃にも、
海外で仕事をするチャンスが何回かありました。

クライアントから「一緒に行けませんか」と言われたこともあります。

ただ、ちょうど入籍の手続きをしているタイミングだったり、
親が倒れたりして、離れられない事情がありました。

何回かタイミングを失ったんです。

だから娘の留学というきっかけが来た時に「今だ」と思いました。

マレーシアにいるという話をすると、
転職して海外に行ったように見られることもあります。

でも僕は、会社員というか役員として、
ワークログに属したままマレーシアに来ています。

会社に属しながら海外に行くことへの壁は、
ワークログでは特にありませんでした。

代表の山本も、神奈川から軽井沢に移住しています。
僕らはそれぞれ事業を持っていて、
協力するところもあれば、別々に動くところもあります。

それぞれが責任を持ってやっているので、
僕がマレーシアに行くと言っても、
誰かが止めるような状態ではありませんでした。

クライアントも基本は日本のお客さんです。

極端に言えば、
東京の自宅でリモートで働いているのと変わらないだろうという考え方です。


リモートで成り立つ環境をつくる

リモートであれば、どこでも仕事ができます。

よく「自由だよね」と羨ましがられます。

入念に準備をしているからこそフルリモートで成り立っているんです。

僕は日本にいた時も、マレーシアに来てからも、書斎をつくっています。
モニターを何枚も並べて、PCも複数使い、基本的には書斎で仕事をしています。

日本でやってきた仕事のスタイルを崩さないようにする。
日本と同等の環境をつくる。

その上で、マレーシアでもリモートで仕事ができているんです。



リモートで働く上で、ネット環境は重要です。
マレーシアのネット環境はほぼ問題ありません。

日本でも時々ネットが不安定になることがあるように、
完璧ではないので、毎日夕方に少し回線が混み合うことがあります。

あとは1日に1回か2日に1回くらい、すごい降り方の豪雨と雷があります。
そのタイミングになると、少しネットが詰まることもあります。

ただ、それ以外はインターネット料金も安いですし、速度も十分です。

外に出るとカフェ天国でもあります。

日本のスタバのようにぎっしり人がいて作業場所を探すような感じではありません。
こっちはいろんなカフェが点在していて、
学生さんも社会人もパソコンを開いて作業しています。

話していても誰も何も気にしません。
自宅じゃなくても、場所を探さずにリモートで仕事ができるのは大きいですね。


営業しない僕らに、仕事が来る理由

仕事をどう取っているのかと聞かれることもあります。

僕も山本も、営業はできないですし、あまりしません。

簡単に言うと、仕事は「勝手に来る」。
ただ、もちろん単純に勝手に来るわけではありません。

ワークログも立ち上げて8期目に入っています。
最初からやっているお客さんや、
声をかけてくれたパートナーさんの仕事をずっとやってきました。

その中で実績を積んできて、
「これもできる?」「こういう話が来ているんだけどやれる?」
というお声がけをもらえている感じです。

だから「仕事がないので何かありませんか」と探しに行くことはありません。

仕事量はむしろ増えている

マレーシアに来て、仕事量が増えています。

これはマレーシアにいるから増えたというより、
会社としての案件量が年々増えているからです。

それに伴って、私個人の作業時間も増えている感じですね。

時差はたった1時間なんですけど、
日本のメンバーよりも朝早く動くんですよね。

一方で、夜は日本と同じ感覚で遅くまでやることもあります。
結果的に、働いている時間は増えている感覚です。
移動もほぼないので、ずっと仕事をしているような状態ですね。

マレーシア暮らし続ける理由

マレーシアでの生活は、個人的にはかなり気に入っています。

まず大きいのは、花粉症がないことです。
僕は花粉症がかなりひどいので、それがないだけでだいぶ違います。

それから、年中暑いこと。
暖かいので体調を崩しにくいです。

仕事以外の部分で言えば、子どもにとっても良い環境だと思っています。

マレーシアは多民族国家です。
中華系、インド系、マレー系、韓国人も多く、
いろんな文化が入り混じっています。

外に出ると、お祭りとか、いつも何か楽しいことが始まっています。
仕事以外の生活としても、
楽しく健康に生きられるところかなと感じています。


ビザの問題

マレーシアに長く住み続けるには、ビザの問題もあります。

長くいる方は、実績があって5年、10年滞在できるビザを取っている人もいます。
不動産を買うなど、仕事とは別の形で長く入れるビザもあります。

ただ「仕事をちゃんとするので住ませてください」
と簡単に取れるものではありません。

今はちょうどよく日本と行き来しながら、
マレーシアを拠点にしている感じです。

リモートは自由だけではない

リモートで働いていると「自由」「楽そう」と言われることがあります。

でも、リモートイコール自由ではないんですよね。
海外で働くイコール自由でもありません。

そうはいっても自由度は確かに増しています。

ただ、その自由を成立させるためには、
他のところでしっかり実績を積み、計画し、準備しておく必要があります。

リモートとか個人事業主をやってみたけれど、
うまくいかずに会社やオフィスに戻る人もいるのが現実です。

ちゃんとできる人、うまくいく人と、そうではない人がいるんだと思います。


時間ではなく価値で見る

今、一緒にやっているプロジェクトのメンバーも、
基本的にはみんなリモートです。

彼らとは稼働時間も含めて契約します。
何時間とか、何十パーセントの稼働とか。

ただ僕は、時間はあくまで目安だと思っています。

50パーセントの稼働なら、それに見合うバリューが出ていればいい。

極端に言えば、10分でその仕事が終わって価値が出るなら、
残りの時間は何をしていてもいい。

もちろん、そんなに楽ができるような仕事を依頼しているわけではありません。

でも考え方としては、時間帯や場所よりも、ちゃんと価値が出ているかが大事です。
その代わり、見えないところで頑張っているから成立しています。

日中はほぼミーティング

僕はオンタイムは、基本的にずっとミーティングをしています。

では作業はいつやるのかというと、
夜とか朝とか、みんなが動いていない時間にやることが多いです。

最近はAIがかなり進んでいるので、作業のやり方もだいぶ変わりました。
そのおかげで進めやすくなった部分もあります。

オンラインだけではなく、対面も大事にする

フルリモートで働いていますが、
オフラインで会うことも大事だと思っています。

マレーシアにいても、
現地のメンバーとチームを組んでいる仕事があります。
彼らとは週に1回や2週間に1回くらい、
僕も会社に行って会うようにしています。

そこの代表は日本人ですが、メンバーはみんなマレーシアの方です。

僕も英語を勉強したいので、
「お昼を一緒に食べに行こうよ」と声をかけます。
すると、チームのメンバー以外の人たちとも一緒に行って、
ご飯を食べながら雑談します。

日本で言う「同じ釜の飯を食う」みたいなことですね。

そういう時間があると、やっぱりチーム力は増していきます。
日本に帰った時も、なるべくメンバーやお客さんと会うようにしています。


やりたいなら、まず動く

これから個人事業主をやってみたい人、起業したい人、
海外に行ってみたい人はいると思います。

僕が言いたいことは2つです。
1つは「やりたいならやればいい」ということ。

行きたいなら行けばいい。
動きたいなら動けばいい。
ある意味、楽観的に動くことも大事だと思っています。

でももう1つは「そのために準備をしておいた方がいい」ということ。

リモートで働ける仕事の形をつくっておく。
メンバーやお客さんとの関係性の構築をつくっておく。
会わなくても大丈夫だと思ってもらえる信頼関係をつくっておく。

期待値を超え続ける

僕の仕事に対する考え方として、
「期待値は最低でも必ず出す」というものがあります。

期待値を絶対に下回ってはいけません。
下回ると、相手はストレスを感じます。

期待値を超えるから「この人はちゃんと仕事をしてくれる」
「次もお願いしよう」となるんですよね。

1回も期待値を上回らなければ、次の仕事は来ないと思っています。

だから、常に期待値を上回るように準備して仕事をする。
先回りして考える。これを続けることが大事です。

僕も、マレーシアに行くと、最後に決めたタイミングは突発的でした。
でも海外で働きたいと思っていた時間や、
リモートで働けるようにしてきた準備期間があります。

だからチャンスが来た時に、掴むことができたんだと思っています。